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改装=内装工事やインテリアの模様替えに失敗しないために(計画のつくり方)


改装=内装工事やインテリアの模様替えに失敗しないために(計画のつくり方)

はじめに
「お住いの内部について衣替えをする。」
「自分の部屋のインテリアを新しくしてみる。」
生活を取り巻く住空間=内装のリニューアルは、家族構成が変化したときやライフステージの転換期などに必要性がたかまります。また日常の生活をより楽しく暮らすためのコツとしても、生活の場をうまくつくりかえていく努力は、重要な日課です。
でも、住居を模様替えするのには相応の費用がかかり、時間も手間もかかります。望んでいたような仕上がりになるかどうかも気がかりです。人生の節め節めで見直したい住空間とはいえ、住宅購入や買い替えは一生に1回か2回しかチャレンジのできない大きな買い物。失敗は許されません。また家づくりは「三軒建てて満足できる家が建つ」という格言もあるほど、複雑な要素を考え抜いていかなければなりません。
その点、いま住んでいる住宅の内装のリニューアル工事は、家の買い替えや建て替えに比べると、比較的気楽に行なうことができる居住空間の改善方法だといえます。内装のリニューアルならば、いま住んでいる家の欠点や長所がよく分かっていますから、現実的な対応を考えることはさして難しくありません。
とはいえ大切な家に手を入れることになります。後悔することのないように先ずは周到に計画を練ることから始めましょう。このコーナーでは、内装やインテリアのリニューアルを失敗しないために、配慮するべきチェックポイントについてご案内いたします。
内装工事の種類について
住居の中をより住みやすくするための工夫には様々な工事のレベルがあります。その区分を以下に整理しました。
「建替・改築・建増工事」
「改修工事」・・間仕切変更、バリアーフリー・床暖房工事など大工仕事が入る工事
「改装工事」・・部屋の内装の全面張替、壁紙の張替・襖の張替・カーテンやブラインドの交換・畳替・絨毯張替えなど、建物本体に手を加えないですむ工事
「設備工事」・・バス・キッチン・トイレ・洗面所のユニットなどの交換・補修
「模様替え」・・室内の家具や什器の配置転換や買替、装飾(額など)の入替え

東京内装材料協同組合の会員が供給している内装材料は主に、このうちの1)から3)の工事で使われています。とはいえ、1)と2)の工事の多くは、工事の比重が内装よりも建築工事や改修工事に重きが置かれるのではないでしょうか。このホームページでは、3)の「内装のリニューアルを主な目的にした改装工事」に焦点をあてて、計画段階でのハウ・ツーを以下に解説いたします。
改装(インテリアや内装を模様替えすること)の効用を考える
“内装やインテリアの工夫”とは、そこに住まう人々にとって“どのような効用”をもたらしてくれるのでしょうか。
利便性や機能性の向上、子供や高齢者のための安全性の確保。家族団欒効果。それに経済性の向上もテーマになります。しかし改装については、気分の良さなど「感性的な満足度の向上」が主なテーマでしょう。毎日を、そして長期間その中で過ごす居住空間については、寛げる場所であることや癒される空間であることなど、精神的に満足できるものに仕上げることが大切な要件です。
住居の内装をいじることから生まれる効用は多面的なものです。このためプラス面とマイナス面が綱引きをしている場合もあるでしょう。従って一時の感情によって内装を変えてしまうと、思わぬマイナス面が引き出されることもありえます。つまり、住居をよりよくしていくということは、パズルを解くように《多くの要素とそれぞれの関連性を見極めながら進めていくべきテーマ》だと考えます。
従って内装工事は気苦労も多く面倒なことだと思われがちですが、一方では生活をより充実していくためのチャレンジであるDIYが趣味の領域として確立されていることも見逃せません。せっかく内装やインテリアについて模様替えをおこなうなら《自分達の希望を実現していこう》という前向きな姿勢で取り組みましょう。きっと楽しくやりがいのある作業になるはずです。
創意と工夫でもって暮らしを具体的に改善していく。そこには達成感や充実感があります。気分転換や生活のリフレッシュにも効果的な模様替え。東京内装材料協同組合の各会員は、皆様の暮らしをお手伝いする多種多様な内装材料・インテリア素材を開発し供給しています。
改装の目的を確認する
家の中を変えたい・・と思いついたときにはまず“何のために行なうのか”その目的を確認しておきましょう。
・・暮らしの利便性をあげたい。安全性を確保したい。機能的に問題な点を解消したい。気分一新して心理的に明るくなりたい。子育てのできる住いに変えたい。歳をとってからの生活を考えバリアーフリーを実現したい。ゆったりとした生活空間に住みたい。ペットと共に暮らしたい。年齢や社会ステータスにあったグレードの住いにしたい。壊れたところを補修しておきたい。煤けた部屋をきれいにしたい。
家の改修や改装を行なうきっかけにはこのように様々な目的があります。またいくつかの要因が重なって、やっと決断がつくということもあるでしょう。計画に先立って、これらの目的を整理して、しっかりとした目的意識に基づいて計画を練ることが肝要です。そのためには、考えつく目的を総て箇条書きにして、目的毎にウェイト付けを行なってみてはいかがでしょうか。複数の目的のうち「何を達成できたら満足できるのか」を知っておくことが、工事内容の決定のために必要です。
住いの現況を確認する
改装=インテリアや内装の模様替えをしたい…と思いついたら、あらためて現状の住い(内装)の状況を再確認してください。たとえば居間をもう少し明るくしたいと思ったとして、詳しく調べてみると、庭木が育ちすぎている…ということも考えられます。
また住いの雰囲気を変えたいと思ったのなら、カーテンやブラインドを入替たり、家具を買い換えたり、額装を取り替えたり、タペストリーを掛けてみたり、壁紙を張り替えたり、あるいは襖紙の張替えだけでも、大きな効果が得られるかもしれません。
改修や改装が必要な場合も、どの部材は現状のものを使い、どの設備は補修や修繕が必要で、なにを新しくするべきかなど、確認しておく必要があります。
このように今の状況を客観的に確認してから、対応を考えましょう。
課題を整理する
変更したい内容がどのような性格のものなのかを具体的に整理します。
構造の改善・・ex.間仕切り変更の目的、洋間と和室の切り替え、など
機能の見直し・・ex.子供部屋を書斎に、など
意匠(模様・色・素材)の変更・・ex.うすぐらかった部屋を明るく、など
そして、目的達成のためにはどのような課題をどのように組み合わせて模様替えをおこなうのか…その点を吟味してください。デザインや意匠のような感性的な面での改善を主にするのか、機能や性能面での改善を狙うのか、なども確認しましょう。何度か繰り返し考えてみて悔いのない選択を行ないましょう。
改変できない基礎部分を確認する
建物には模様替えを行なえる部分と勝手にいじってはいけない部分(基礎部分など)とがあります。この点も確認しておきましょう。
他人の権利に抵触する部分(貸家、共同住宅の共有部分)
耐震性・防火性など法令等で定められている事項
自分以外の住人が使っている場所
などは勝手にいじることができない部分です。改修・改装が可能な部分だけでリニューアルの目的が達成できるか、手を入れるためにはどのような手続きが必要になるのか、などについて考えておきましょう。
アイデアをまとめる
家の中を模様替えするためのアイデア作りは、雑誌や専門誌、またインターネットの内装材料案内などで情報を集めることから始めるのがよいでしょう。そして自分達がなにを求めているのかを見つめなおし、知恵を絞って行なうことになります。考えられるだけ考えましょう。どんな工夫が可能なのか、自分好みのアイデアとは何なのか…思いついたらメモを作っていきます。
このアイデアづくりは、すべて自分で考えるのもよし・・・デザイナーやインテリア専門家に手助けをお願いするのもよし、友達に相談するのもよし。思いつくアイデア(案)を広げてから、時間をかけて絞り込んでいきます。これでよし!・・・と決まったつもりでも、また日を置いて見直してみることをお奨めします。そして、そのアイデアを実現したときのことを思い廻らして見てください。いろいろ迷うことがあればもう少し検討を続けましょう。
家族全員の合意形成とプランの評価をおこなう
住宅は家族のみんなが暮らす場所です。使う人たち全員の希望を入れ、また合意の上で行なう気配りが大切です。出来上がった改修プランを家族に示して、みんなの意見を集めながら、問題点が見つかれば柔軟にプランの修正を考えましょう。家族の本音を確認し、話し合い、妥協点を見つけることも計画段階の重要な作業です。
こうして出来上がった案を、親戚や親しい友人・工事業者などに見てもらって、第三者からのアドバイスをもらうことも有効なのではないでしょうか。
このプランに沿って工事を実施した場合に、新しい住いでの生活はどのようなものか…想像してみてください。長期間使える住空間になるでしょうか? 具体的な障害が生まれることはないでしょうか? 狙った効果が本当に得られるでしょうか? かかる費用に比べ十分満足いく暮らしになるでしょうか?
インテリア素材(内装材料)の選定をはじめる
変更プランが見えてきたら素材選びに入りましょう。内装材料や建築設備の多くは専門的な知識が必要ですから、業者任せということになりがちです。でも改装の場合は、個性的な=自分好みの住いを実現することが大切ですから、使われる内装材料までご自身で気を配ることをお奨めします。なお使われる内装材料の選び方には、次のような方法が考えられます。
発注業者の提案に任せる
自分好みの素材を探す
*雑誌の記事や広告を利用して調べる
*インターネットを利用してメーカー情報やディーラーの情報を探す
*友人などの経験談を聞く
*モデルルームやショールームを訪ねる
*内装材料店を訪ね相談をする・・カタログや見本帖を見せてもらう
*パンフレットを集めて読む
工事をお願いする業者に相談し希望を述べて具体的な提案をつくってもらう
工事業者への相談は、自分なりに調べてから行なうのが良いでしょう。知識のあるお客様に対しては、業者もそれなりに注意深く計画を練り、誠意を持って提案してくれるはずです。
資金計画をつくる
資金計画は堅実に行ないましょう。投下できる資金の上限について明確にし、これをオーバーしないよう予算レベルを定めます。かならず無理のない資金計画を考えます。希望する工事内容では予算をオーバーするとみられる場合は、直ぐに手をつける部分と将来に残す課題とを整理して、当面の計画内容を決めます。 なお、最初のプラン=見積りでは予測できなかった費用が出てくることも予想されますので、予算の中には予備枠をとっておくことをお勧めいたします。
工事依頼業者の選定方法を考える
住宅の改修・改装については、業者選びに皆さん悩まれているようです。特に内装についての改装工事は特別な免許規制がありませんから、様々な事業者が参入しているビジネス領域です。つまり多くの業者が自社の得意とする専門領域の工事ノウハウを足場にして、その周辺の工事も取り扱うようになっています。またマンション管理会社や百貨店・家具店など、生活者に近いところにある事業者が、工事の仲介サービスを行なうようになってきています。

=内装の改装工事を実施する事業者=
リフォーム専門店
住宅メーカー(建築会社・工務店)
設計事務所
表具店(ふすま屋)
インテリア専門店
什器・設備のメーカー・系列工事会社
DIYセンター・百貨店・家具店 等
マンション管理会社
畳屋・ガラス店
上記に内装の改修・改装工事を引き受けてくれる主な業種を表にして掲載しました。それぞれの業種はそれなりの得意分野を持っています。従って検討されている改修・改装工事の内容によって、声をかける業者の適正が異なるといえます。検討のはじめの段階から業者におまかせ・・・ということは避けて、ある段階まではご自身で検討を進め、それから事業者を選定するのが良いでしょう。見当違いな業者に頼めばそのまま下請けに丸投げされるだけ(手数料分だけ高くつく)・・・ということになりかねません。
もちろん、以前から決まった業者にお願いしているならこの悩みは避けられます。・・でもその業者に不満が残ることがあるならば、いっそのこと思い切って、新しい業者にも声を掛けて合い見積りをとることをおすすめします。
具体的に業者選びに入る段階では、次のポイントを検討してみるのも現実的でしょう。
管理責任を重視し、大手の工事会社や設計事務所に頼み、専門工事会社を下請けとして使う方式の採用
複合的な改修・改装を含む工事の場合は、一般に工事を管理する能力について重要度が高くなる。
実際に工事を担当する業者に直接発注する方式の採用
襖の張り替え・畳の張替え・壁のペンキ塗り・壁紙の張替え・カーテンやブラインドの取替え・・といった具体的な内容が決まった工事の場合は、表具店(経師)など専門職のお店に頼むことも現実的。
設計やデザインなどプランニングを行なう会社と、工事を施工する事業者とに分けて、分業で仕事を頼む方式の採用
デザインをよくすることを目的にするなら、デザインや設計業務を工事とは切り離し単独に依頼することで、メーカー系列や取扱材料の種類に束縛されないプランニングをお願いすることが可能。また専門家の立場から工事の立会いや見積りのチェックなどをしてもらえるので、トータルコストとして有利な場合もあり。
なお声をかける業者には、頼みたい仕事の内容を具体的に説明して、見積り提案を求めることが必要です。また相談するのが始めての場合は、複数の業者に声を掛け、合い見積りを取ることをお勧めします。(日本の生活習慣では合い見積りに心理的な抵抗感をもたれる方もあるようですが、永い信頼関係がある取り引き先の場合を除けば、いまの時代はむしろ合い見積りが商習慣に根付いています。初めての相談なのに見積もりあわせを嫌がる事業者についてはむしろ避けたほうが無難かもしれません。)
(注)東京内装材料協同組合は「内装材料のメーカー(含、加工業者)」と「内装材料の卸事業者=内装材料販売店」がメンバーです。この「内装材料販売店」は東京周辺でお店を営業している事業者で、それぞれの営業地域内の内装工事業者と継続的に取引きを行なっています。もし工事発注業者に心当たりのない場合は、お近くの内装材料販売店に相談をかけてみてはいかがでしょうか。内装材料販売店自身で内装工事を請け負う会社もあります。
段取りをスケジュール計画表にする
家屋の内装工事を実施するためには…「事前の検討」「計画作成」「実施のための諸手続(資金手当て・仮住居確保)」「工事開始のための準備(部屋のかたずけ・一時的な引越し)」「工事期間中の対応(立会いとチェック)」「工事完成時のチェックと引き渡し手続き」「新しくなった内装の部屋に住まうための作業(荷物の再搬入・部屋の飾りつけ)」「費用の精算」・・とステップを追って対応が必要になります。
これらを普段の仕事や生活を継続しながら、平行して行なう必要があります。従って普段よりも多くの用事をこなすことを覚悟しなければなりません。また工事中は我が家に他人が作業のため出入りしたり、資金の手当てと精算(支払い)といった気配りが必要なことも多くなります。精神的な負担も覚悟しておく必要があります。
したがって改装工事は、余裕を持ったスケジュール計画をつくる必要があります。竣工希望時期が決まったら、なるべく早めに工事業者と相談しましょう。具体的な作業の進行予定をスケジュール表にしておきます。
計画シート活用のおすすめ
「内装工事とインテリアの模様替え」については、思いついたことを「検討プラン一覧表」に書きとめておきましょう。メモを一覧することで、全体のバランスを見直してみることができます。新たに気がついたことも追記していきます。修正したい部分には自由に変更を加えます。もう書き加えることがなくなったら・・修正が終わったら、これが全体計画の原案となります。こうして集められたアイデアを整理して最終的な計画にまとめておきます。この段階で家族のみなさんに説明し、賛意を確認しておくことを忘れずに。
の計画シートがまとまったら業者にお願いするポイントについて簡潔に箇条書きしてみましょう。あらかじめお願いする内容をまとめておくことによって、誤解や曖昧さを防ぐことができます。発注する事業者が決まったら、その事業者と詳細な打ち合わせを行い、作業スケジュールを具体的に固めていきましょう。
以上、「内装やインテリアをリニューアル」する際の「計画段階における心得」について解説いたしました。実際に住居のリニューアルを行なう場合には、改装にとどまらず改修などのより大きな工事を伴う場合も多いと思います。改築や改修など大きな工事が伴うものについては、「業者の探し方と選定の方法」「費用見積のとり方(合い見積りの行ない方)」「契約書作成」「工事開始時の諸手続き」「家具や荷物の一時的な移動策」「工事中のチェックの仕方・進行管理」「完成したときの検収方法」「アフターケアーやクレーム」「資金手当て・費用の支払い方法」・・といった様々な面で、より専門的な事項について注意すべき点があります。これらについては、リフォームに関する解説書や指導書、またアドバイザーの意見などを参考にしながら、慎重に実施してください。