トップページ > 内装材料コンテンツ > Neo Japanesque第2弾 日本発のデザインの行方

Neo Japanesque第2弾 日本発のデザインの行方

日本発のデザインの行方


日本発のデザインの行方
2007年1月のパリのMaison & Objetから始まった新しい“和の魅力”。
日本国内のインテリア展示会や関連団体のイベントでもその動きは見られました。
今回は11月に開催されたジャパンテックスと12月に開催された町田ひろ子アカデミー主催の公開プレゼンテーション全国大会の模様を中心に、そこで見られた日本のデザイン力とその行方についてレポートします。


第26回JAPAN TEX 2007 INTERIOR TREND SHOW
 2007年11月21日〜24日、東京ビッグサイトで開催されたジャパンテックスは、国内で発表されるインテリアファブリックス業界最大規模の展示会で、今年は国内外251社の企業や団体が参加しました。その内容はテキスタイルだけではなく様々な内装材が出展され、多くのインテリア関連企業やデザイナー、コーディネーターが注目しました。

 ヨーロッパの展示会場を見慣れた目には、正直、会場全体から伝わってくる大きなトレンドの「うねり」を感じ取りにくい構成になっていたのが残念でしたが、個々のブースを丁寧に見ていくと、2008年の日本のインテリアトレンドの大切な要素は見て取れました。
 光を感じるデザイン、上質な質感、五感で感じるデザイン、主張する個性的スタイル、 新しい日本の和のデザイン、エコロジカルな素材など、主要キーワードを確認することが出来ました。
 昨年、海外で日本の和柄が注目された背景には、様々な異国の文化に興味を持ち、それを取り入れることで新しいデザインを生み出そうとする大きなデザインの動きがあるからなのですが、日本でも自国の「伝統」や「文化」を新しい時代に合わせてどう表現していくのか、が注目されました。その答えの一つが「新日本様式」であり、「技術力と機能性」であるのですが、それらとともにトレンドを巧みに取り入れ、新作を発表、展示する企業がある一方、和のモチーフや素材を前面に出す企業の数は少なく、継続的なデザイン(シンプルモダンとネオ・クラシックなど)が多くを占め、全体的には斬新な新しさには少し欠けたようです。
 もう一つの重要キーワード「エコ・デザイン」は、エコ素材の枠から飛び出す新しい切り口はまだ多くは見られませんでした。今年は、環境デザインを意味する「Green」というキーワードが日本でも注目されるでしょうから、そこで、クリエーションとエコが生み出す新しい「グリーン・デザイン」に期待したいと思います。


インテリアトレンド2008
毎年、展示会場内で発表されるトレンドヴィジョンのコーナーでは、今回4つのテーマが2008年のトレンドとして展示されました。
どれも一つのスタイルにとらわれず、遊び心やユーモアを感じさせる個性あふれるミックス・スタイルになっています。

“Nomadic Fantasia”
白くモダンな空間に流木などの自然素材を合わせた現代版ノマド・スタイル。



“Neon punch!”
50−60年代のレトロモダンな家具にハイパーデザインの小物を合わせ、
パンチのあるピンクの照明が効いたポップなスタイル。



“Odd Baroque”
クラシックなデザインの家具や小物にメタリックな照明や
ユーモアのあるクッションなどを合わせ、
遊び心を加えたネオ・クラシックスタイル。



“The EAST-er”
洋のスタイルの中に日本や中国をはじめとする
アジアのデザイン要素を加え、オリエンタルと西洋のミックスを表現。



各メーカーのブースから新作・注目商品をピックアップ
数多くの内装材関連の新作や注目商品が紹介されるこの展示会。
エコ関連の商品や新素材、新機能を持つ商品が多く見られました。
注目したいアイテムや色柄をここではいくつかご紹介しましょう。
□トレンドである「光沢感」が冴えるサンゲツの椅子張り用生地。
 金属蒸着を施したメタリックな生地で個性を発揮。





□ヒョウ柄などのアニマル・パターンも個性重視のトレンドの中では重要なアイテム。



□ 隣で開催された「IPEC」の会場ではエコを意識した
 木目柄を野生動物のパターンで見せるディスプレイを展開。



□ブラインドのように調光可能なトーソーのロールスクリーン



□光をどう取り入れ、どう表現するかはここ数年の大きなトレンドの動きの一つ。
 窓辺のデザインでは特に柄とそこから透ける光のコラボが注目される。
 ニチベイのパンチングされたブラインドは波、花、幾何柄など5種類で展開。



□ 透明感のあるシェアカーテンのバリエーションは毎年増加。
今年は特にシャンパンゴールドやコッパーなどメタリック感に注目。



□目の覚めるような朱赤のカーテン生地。大柄の植物モチーフが印象的。



□ 日本の伝統的な素材、和紙や砂壁を思わせる質感と色柄を
 海外の寝装品ブランドがデザイン。



□ 以前の特集でも紹介した「新日本様式」が特別出展。
 厳選された商品100選の中から30点が紹介された。





写真:c//space(eriko hosoi)