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アートとデザインが出会い“空間”が変わる。 インテリアトレンド2008

Maison & Objet 2008


Maison & Objet 2008
 昨年末より、様々なデザイン関連の雑誌でアートとデザインの関係について特集が組まれているのをご存知ですか?
 ここ数年来の世界的な美術館ブームとともにますます活発に、身近になった現代アート。そして、「リミテッド・エディション(限定品)」や「オークション」など注目が集まるアーティスティクなインテリア。それらの関係性が大変興味深いことになっているのです。
 また、それに伴い、“空間”そのものの捉え方にも変化が?!
 一月末にパリで開催されたインテリア展示会「Maison & Objet」の情報とともに今年のインテリアの傾向についてご紹介します。


インテリア展示会に見る最新インテリアトレンド2008
毎年1月と9月にフランス、パリで開催される世界最大規模のインテリア展示会「Maison & Objet(メゾン・エ・オブジェ)」(以降M&O)。  今回の最新コレクションでは、“色”をより魅力的に魅せることと“新しい空間”への試みがありました。その2点を中心にご報告します。


会場風景
1. “色”をいかに魅力的に魅せるかが勝負!
 毎回、キーになるカラーやモチーフが見られるM&Oですが、今回、様々な魅惑的な色が登場。
 光沢がある素材で強い色を効かせて空間のアクセントにしたり、落ち着いた色合いが特徴だったブランドで蛍光色の大胆な配色が見られる等、今シーズンも色で遊ぶ傾向は健在のようです。
 またシックでどこか懐かしい雰囲気を醸し出すコッパー(銅色)や神秘的なブルーなど注目カラーも登場。
 様々な色が登場する今シーズンですが、決して軽いポップではなく、大人の魅力で魅せる魅惑的な色使いがポイントです。

□ 光沢と彩度の高い色でアクセントを。



□ コッパー(銅色)でどこか懐かしく上品に。



□ 神秘的な様々なブルー



2. 21世紀の新しい“空間”とは?
 M&Oでは新しいインテリアの方向性を「INSPIRATIONS」というブースで紹介しています。
 これまでもラグジュアリーやエキゾチック、リサイクルなど、インテリアトレンドの流れをいち早く紹介し、毎回注目度の高いトレンドブースになっています。
 今回のテーマは「Onirique」。これはフランス語で「夢の〜」意。
 解説ブックの表紙には懐中時計とウサギの顔。そう「不思議の国のアリス」です。
 時間や空間、サイズが歪んで複雑につながった不思議の世界を描いたあの物語のように、そこには摩訶不思議な、それでいてちょっとワクワクするような空間が展開されていました。
 過去の様式のアレンジではなく、21世紀の新しいインテリアスタイルを模索した 新しい“空間”の概念。それが示された今回の「INSPIRATIONS」は大変興味深いものでした。

□「INSPIRATIONS」のBookの表紙



□ 《Bizarre Bazare》
「PLAY」をキーワードに展開。遊び心のあるデザインの雑貨やインテリアがあふれた空間にお化粧もファッションもバッチリ決めたおばあちゃん達の特大写真パネルを飾って。



□ 《trans form》
半円形に伸びたダイニングチェアや奇妙に歪んだタンスやドア。「ゆがみ」をテーマにユニークなオブジェのような家具を紹介。四角い普通の空間にいても、それらがあるだけでなぜか空間が曲がっているように感じる三半規管を揺さぶる不思議な世界。



□ 《PRESQUE La》
「白」という色には何も無いようでいて、実は最も人のイマジネーションを刺激する色だということを気づかせてくれるブース。不自然なあり得ない形をした影や、幽霊のようなシルエット等、さりげなく散りばめられた「仕掛け」でハッと振り向くインテリアを展開。



取材・文・構成  c//space 細井絵理子