駅ビル内にあるデンタルクリニック。女性客が圧倒的に多い専門店の上階に位置するこのクリニックのメインターゲットはやはり女性。そこで通勤帰りや買物途中の女性が落ち着いて入れて、くつろげるホテルやカフェのような空間を目指して内装をデザイン。冷たい印象を与えないよう、ピンク系のカラーとミディアムブラウンの木目を用いてウォームカラーでまとめています。
ガラスのモザイクタイルと木目のパネルで上質感と落ち着きを演出
ホテルのラウンジのような落ち着きと上質感を持たせるべく、正面の壁面には木目の格子パネルを。カーブした壁面にはガラスのモザイクタイルを貼りアクセントに。デコレーションスペースを設けてインテリア小物をディスプレイ。左手前の仕切られたコーナーは、小さなお子さん連れでも安心なキッズコーナー。
木目を縦横交互に並べリズムをつけたデザインの壁面パネル。そこにダマスク調の壁紙を額装して絵のようにかけてアクセントに。壁面の印象が重くなりすぎないよう、額装した壁紙の色は明るめのペールトーンで。
待合室の壁面や洗口コーナーにはガラスのモザイクタイルを用いて色のグラデーションと質感を楽しみます。
メンテナンス重視で味気ないビニール素材が貼られることが多い病院の待合室。ここでは短いスカートをはいた女性が座ってもぴたっと張り付かない椅子専用のファブリックを選択。背もたれと座面の生地を切り替えることで単調にならないよう配慮しました。
全体の色彩計画を壊すことなく、明るく楽しいキッズコーナーを作るため、ベージュ系のカラーにペールカラーのグリーンとライトブルーを合わせてコーディネーション。
本コラムではインテリアの内装材にまつわる様々な情報を発信してまいります。国内の新しい製品情報はもとより、エンドユーザーの消費行動に関する変化や海外トレンドから得られるデザインのヒント、話題の建築などにも着目しご紹介してまいります。