インテリアに装飾性が戻ってきた2016-17年。

家で過ごす時間が増える冬は、部屋を飾りつける機会も増えてくることでしょう。

そんな時は、ぜひテイストミックスや素敵なオブジェを使って

彩り豊かにデコレーションを楽しみましょう。

お手本はパリのライフスタイルショップ

日本でも海外でも急速に増えているライフスタイルショップ。その先駆けとも言えるパリの北マレ地区にある人気のライフスタイルショップ「Merci」。そして北欧や日本の雑貨も扱うおしゃれな小物が充実のセレクトショップ「LA TRÈSORERIE」。このようなライフスタイルショップではリビングやダイニングシーンで参考に出来る素敵なディスプレイがされています。

店舗ディスプレイを参考にし、色使いやテイストミックスのデコレーション・テクニックを学びましょう。

Merci店内

花器を複数リビングに置いてみよう

2016-17年のトレンドカラーの一つは赤。そこでこんなデコレーションはいかがでしょうか。

このディスプレイのポイントは様々な素材とフォルムの花器を組み合わせている点です。シンプルな黒のソファと白いセンターテーブルの組み合わせ。そこに今シーズン、ファッションでもインテリアでも人気の赤色の花器とサイドテーブルを合わせてデコレーションしています。サイドテーブルはアンティーク風のタイルで装飾されたビンテージ風デザイン。赤いシェードのランプ、花器には赤い実をつけた枝を生けるなどテイストミックスで徹底的に赤にこだわっています。

このようにワンカラーで様々な素材感や質感のオブジェや花器でまとめるテクニックはすぐに真似できる方法の一つです。

テーブルコーディネートでワンランクアップ

ダイニングテーブルの上は大きなキャンバスのようなもの。ショップでは様々なお皿やカトラリー、ファブリックスで絵画のように美しいシーンを描きます。家族や友人が集まるホームパーティを開く時、ぜひ参考にしたいテクニックを見てみましょう。

まずはお花の飾り方。ダイニングテーブルの上にお花を飾る時、難しいフラワーアレンジのテクニックはいりません。この写真のように複数の小さなガラスの花器に短かめにカットした花を一輪ずつ生けて並べてみてください。簡単に卓上が華やぎます。花器がなければプリンなどが入っていたガラスの空き瓶を利用しても構いません。ちょうど良いサイズのものがあったら捨てずに取っておきましょう。

食卓の上に花を飾る時、背の高い花器に大きく花を生けると向かいの席の人の顔が隠れてしまう事もあります。また、腕などがぶつかって倒れてしまう危険も。フレンチレストランなどでもこのように小さな花器に短くカットしたお花を飾ってあるのを見たことがある人もいるでしょう。ポイントはワイングラスよりも低く生けること。

そしてお皿は大中2〜3枚を重ねてみましょう。全て同じ皿の組み合わせでなくても構いません。色や柄、素材の違う組み合わせも思い切って自由に楽しんでみましょう。組み合わせに変化があると畏まったセッティングではなくカジュアルな雰囲気に変化します。フランクな友人を招いての楽しい食事会ならぴったりです。

色使いで迷ったら濃淡を意識して同じトーン(色調)のお皿を組み合わせましょう。色をミックスするときは3色までに抑えればまとまりやすくなります。

壁面をポップアートのように

廊下の突き当たりやドアの横など、何気なく毎日よく見る何もない壁面も少しの工夫でアートを飾ったように演出できます。写真のように沢山のカラフルなカードをランダムに貼るだけで、まるでポップアートを飾ったように空間に楽しい雰囲気が溢れます。貼るのは旅先で買い集めた思い出のポストカードやカラフルな大きめの付箋などでOK。特別なものを用意する必要はありません。コツは綺麗に並べないこと。ところどころ斜めにするなど、自然に散らばったように貼るのがポイントです。

カレンダーや雑誌の切り抜きでデコレーション

年が明け、昨年使っていたカレンダーもゴミ箱に。でもお気に入りの写真やイラストがそこにあったら捨てるのは忍びないものです。そんな時はその部分をカットしてショップのデコレーションのようにクリップで留めて紐で吊るすなどして飾ってみましょう。ファッション雑誌も捨てる前に要チェック。素敵なグラビア写真をカットして壁に飾るのもオススメです。張りのない薄い紙に印刷された雑誌の切り抜きも2箇所クリップで留めればきちんと飾れます。ポイントはサイズと枚数。雑誌の切り抜きであれば約A4サイズ。その場合は3枚並べるとバランスが取りやすくなります。カレンダーの場合も同様ですが、B4サイズ以上の大きなものは壁面の大きさに合わせて1枚ないしは2枚で納めると良いでしょう。


お客様をもてなす機会も増える冬の時期。身近なものを上手に使って素敵なデコレーションをショップのディスプレイを参考にして楽しんでみましょう。