⽇本では古来より⾃然に寄り添い、共存しながら⽇々の営みを⾏なってきました。⾊に関しても同じです。⾃然を尊び、その中で⽂化、芸術、教養、娯楽、宗教、建築、⾐装. . . 等、様々な分野でその時代ごとに重要な⾊が登場しました。⽇本では植物を主原料とした天然染料で染⾊し、鉱物から顔料(画料)を⽣産してきた歴史があります。そして古い⽂献にある⾊名の中には正確な資料が残っておらず、本来の⾊がわからないものもあります。そこでこの辞典では、現在も着物や和紙の染⾊、建築関係等で使われる伝統⾊名を中⼼にセレクトし、ご紹介します。
※伝統色の色名はある特定の色を指すものではなく、広くその名で認知されている“色合い”を示し、幅があります。色名の中には日本工業規格(JIS)で定められたものがありますが、ここでは『DICカラーガイド 日本の伝統色 第9版』で表示されている色で色見本を作成しています。印刷やモニターの設定状態によっても見え方に差が出る場合があります。ご了承の上、参考としてご活用ください。
カラー名【かな】英語表記
今シーズン重要なニュートラルなベージュ。温かみのある蜂蜜やミルクティーの様な色調で、パンデミック後の混乱を和らげ幸福感をもたらします。少しクラシックな雰囲気をまとったこの色は、静かで贅沢なムードも演出します。ユーティリティからシックなスタイルまで幅広いテイストに応用可能。白や黒と合わせることで今年らしさをプラスします。少量のネオンカラーでアクセントつけるアレンジで新鮮に。
PANTONE®14-1118 TCX
R213
G186
B152
マンセル値2.6 R 8.5/4.3
日本の内装材料辞典 編集委員会
- 【参考文献】
- 『DICカラーガイド 伝統色 第9版』 DICグラフィックス株式会社
- 『世界大百科事典』(平凡社)
- 『ブリタニカ国際大百科事典』(ブリタニカ)
- 『デジタル大辞泉』(小学館)
- 『日本大百科全書:ニッポニカ』(小学館)
- 『伝統色 色名事典 COLOR NAMES OF JAPAN』 著:社団法人日本流行色協会 (日本色研事業株式会社)
- 『和ごころ素材集 江戸の文様と伝統色』 著:中嶋桂子 (株式会社青幻舎)
- 『色の名前辞典507』 著:福田邦夫 (株式会社主婦の友社)
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