伝統文様

日本には古くより織物や陶磁器、室内装飾で使用される伝統文様があります。
それらは襖紙や建具の組子の柄として長く愛されてきました。
近年では壁紙やタイルなどのエレメントにも使用され、現代生活の中でも美しい文様として登場しています。
日本の伝統文様の素晴らしさは高いデザイン性、そしてその由来と意味にあります。
デザイン性の高さは、海外のトップブランドがこぞって日本の伝統文様を真似て商品開発していることからもわかります。
また由来や意味を調べると、日本の伝統行事や風習から生まれた歴史的背景、日本の伝統文化の奥深さが見えてきます。
ここでは古くより愛されてきた日本の伝統文様の中から室内装飾でよく使われている文様をセレクトしてご紹介します。
現在、そして未来へ向けての建築やインテリアの世界で、これら伝統文様を魅力あるデザインとしてご活用ください。

青海波

青海波【せいがいは】SEIGAIHA

同心円の一部が扇状に重なり、波のように反復させた文様。
世界各地に類似の文様が古くからあり、大陸から日本に伝わったとされる。この呼び名は、雅楽の舞曲「青海波」が起源とされ、江戸時代の舞人の装束には4段に重ねた波形文様が付けられている。日本では穏やかな大海原にたゆたう波に似ているところからこの名を用い、おめでたい柄のひとつでもある。
元禄年間(1688‐1704)に活躍した勘七が青海波塗を創始。青海波塗法は絞漆(しぼうるし)を薄く塗り、生乾きの間に鋸歯状の篦(へら)や、猪毛または真鍮(しんちゆう)の刷毛(はけ)で波文を描く手法で、漆器や刀装具に塗装した。当時、その図案としての青海波は流行して染物や陶器にも応用された。彼は青海勘七と呼ばれ、工芸の世界で広くこの文様が使用されるきっかけとなった。
他に菊青海波や花青海波など様々なバリエーションが江戸時代に登場し、色も波を連想させる青だけではなく、様々な色を使用。室内装飾としては襖紙などに古くから用いられている。

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