フリース壁紙で差をつける

アクセント使いのクロスの提案は今やすっかりお馴染みになりました。
そこで今回はフリース壁紙を使ったリノベーション事例をご紹介します。

フリース壁紙の利点は、まず環境にやさしい素材であること。
伸び縮みが少ないこと。そして裏紙を使用していないので、剥がしやすい点にあります。
今後リフォームする時がきても綺麗に剥がせるので貼り直し時に美しく仕上がります。

床の間だった場所を造作ベッドヘッドボードに変更
床の間だった場所を造作ベッドヘッドボードに変更
間接照明と天井も落ち着いたグレーにしてシックに
間接照明と天井も落ち着いたグレーにしてシックに

この物件は築30年ほど経過したリゾートマンション。角部屋で窓から海が直接眺められる最高の立地にあります。
間取りは和室二間が続く3LDKで家族や友人と和室でゴロゴロするには良い間取りですが、残念ながら今のオーナーの過ごし方には不向きでした。
そこで今回のリノベーションで和室一間をLDと繋げ、ホテルのベッドルームのような開放感ある仕様に一新することに。
床の間だった場所を間接照明を仕込んだオリジナルのベッドヘッドボードに変更しました。
リビングからも見えるその場所はまさにこの空間の要ともなるフォーカルポイント。
そこで過ごす人々の視線が集中する場所です。
そこに今回は国産のフリース壁紙として2020年に発売された『燦 SAN WACROSS』からセレクトしたクロスを採用。筆で描かれた細かなモノトーンの線描はシックなこの空間に合っています。

和モダンなデザインクロスに縦格子の装飾パネルを組み合わせて
和モダンなデザインクロスに縦格子の装飾パネルを組み合わせて
リビング側から見たベッドスペース
リビング側から見たベッドスペース
海と空を眺めながら室内にも空が広がる
海と空を眺めながら室内にも空が広がる

空に浮かぶ雲柄のクロスはLDの天井に。
これは海外製品で『YORK WALLCOVERINGS』のもの。
クライアントの強い希望で空と雲の柄を探すことになり、全体の空間イメージと合う色合いのクロスを選定。淡いブルーと綿菓子のような柔らかな白の雲柄が優しく天井を覆います。

医療施設もアクセントクロスで差をつけよう

近年、医療施設もデザインの幅が広がってきており、まるでホテルや小売店のような華やかなデザインのクリニックが登場してきています。
2022年春に開院した『かすかべ整形・内科 ほまれクリニック』もそのひとつ。
各所にアクセント使いの色鮮やかなクロスが用いられています。

最近は商業施設で使用できる防火性能のあるクロスにも色柄バリエーションが増えて充実してきています。
それらを使って、コストバランスも見ながらクリニックデザインをする機会が増えています。

いかがだったでしょうか。壁紙にもさまざまな素材や色柄が増えています。
また、防火性能のあるクロスも近年バリエーションが増えてきています。
最新の見本帳をチェックして、彩豊かな壁紙で空間を仕上げましょう。

2F受付 リハビリスペースのオープンな受付・待合エリア(アクセントクロス/サンゲツ)
2F受付 リハビリスペースのオープンな受付・待合エリア(アクセントクロス/サンゲツ)
外からも見える大きな窓のある階段室 (アクセントクロス/リリカラ)
外からも見える大きな窓のある階段室 (アクセントクロス/リリカラ)
1F受付 Rの天井と木目のクロスが特徴(天井・正面クロス/リリカラ)
1F受付 Rの天井と木目のクロスが特徴(天井・正面クロス/リリカラ)
3F受付 グリーンアートと右袖壁のアクセントクロス(右壁クロス/サンゲツ)
3F受付 グリーンアートと右袖壁のアクセントクロス(右壁クロス/サンゲツ)

K邸リゾートマンションリノベーション工事/2022年3月/デザイン:細井絵理子(c//space)
かすかべ整形・内科 ほまれクリニック新築工事/2022年4月/デザイン:細井絵理子(c//space)