ヨーロッパ展示会に見るインテリアトレンド
2014年〜2015年のトレンド傾向をヨーロッパで開催されたインテリア展示会よりレポートします。トレンドセッターの提案からトレンドトピックスまで、今注目の内容をどうぞご覧ください。
PART 3 2014/2015トレンドキーワード
ハイムテキスタイル、メゾン&オブジェ、パリデコオフ(パリ市内で1月に開催されるインテリア新作発表イベント)の3つの展示会で見られた今年のキーワードをご紹介します。
2014年は、新作生地や壁紙に使用されるそれぞれの要素に高い技術が使われ、それがさらに複雑に絡み合い進化したアイテムが発表される傾向がありました。この傾向は昨年から強くなってきていますが、技術の進歩とともにますます複雑化は進み、非常に高価な商材も多く、他社との差別化やオンリーワン商材を作り上げて行く傾向が強くなっています。ナチュラルというキーワードも強く意識される中、空間の中で個性ある素材をどのように新しいイメージで使っていくかが面白いところでもあります。
◆文様・デザイン
-ジオメトリックパターン
-ピクセル、デジタル風
-ハンドペインティング風、水彩画風、ぼかし要素
-具象柄(人、自然、生き物)
-アニマル柄、フェザー
-民族調(日本、中東、南国)
-バロック調、鮮やかな花柄
-自然界のモチーフ(石、鉱石、木肌)
-大柄(柄のおきかたに自由度が増えた、リピートパターンのないもの)
-コラージュ、パッチワーク
-モアレ
◆色
-グリーンバリエーション
-ブルーバリエーション
-オレンジ
-赤
-蛍光色(ネオンカラー、特に蛍光イエローやグリーン)
-淡い色合い
-メタル、ゴールド、シルバー、コッパー
-白黒
◆素材
-自然素材1:ペーパーヤーン、リネン、ウール、シルク
-自然素材2:コルク、アバカ、枝、バナナリーフ、水仙
-骨材:グラスビーズ、スパンコール、パール、マイカ
◆技術 / テキスタイル
-ネット、ニット
-デジタルプリント
-技術の凝ったもの、2つ以上の技術を重ねたもの
-ハンドメード(カット、リボン、フリンジ、刺繍)
-凹凸(プリーツ、キルト、太い糸、陰影、ノット、視覚的幻影(オプティック))
◆技術 / 壁紙
-デジタルプリント
-経糸(ワープ)
-刺繍、フロック
-凹凸(ビニールエンボス、様々な技術を上にのせたもの)
-技術の複合(フロック+プリント、織り+刺繍、骨材+プリント、エンボス+箔)
◆その他
-個性的なもの、世界に一つだけのアイテム
-ハンドメード、マンメイド
-手触りのよさ、ナチュラルを意識したもの
-ナチュラルというキーワードの中に様々な方向性が見られる
-小物(クッション、アクセサリーなどの展開が人気)
本コラムではインテリアの内装材にまつわる様々な情報を発信してまいります。国内の新しい製品情報はもとより、エンドユーザーの消費行動に関する変化や海外トレンドから得られるデザインのヒント、話題の建築などにも着目しご紹介してまいります。