壁一面をアートのように

マンションをリノベした際に採用したパネル柄壁紙   ©️c//space Eriko Hosoi 2023
マンションをリノベした際に採用したパネル柄壁紙   ©️c//space Eriko Hosoi 2023

<パネル柄デザインとは>
小さな柄が一定のリズムで繰り返される通常の柄入り壁紙とは異なり、まるで大きな絵画のように壁面を一つのモチーフで表現できる絵画的な壁紙を“パネル柄”クロスと呼びます。
これはデジタルプリント技術が壁紙製作に取り入れられた頃からヨーロッパのメゾン(ブランド)を中心に新作が次々と発表され、近年では日本のメーカーでもさまざまなパネル柄デザインのクロスが発売されるようになりました。

©️c//space Eriko Hosoi 2023
©️c//space Eriko Hosoi 2023
©️c//space Eriko Hosoi 2023
©️c//space Eriko Hosoi 2023

<アートのように壁面をデザイン>
パネル柄には絵画タッチのもの、写真を加工したものなどさまざまなデザインがあります。
実物のアート(油絵やリトグラフなどの額絵)と比べるとその迫力あるサイズ感は、本物にも負けない魅力を発揮します。
何百万円もする絵画を飾ることは難しくても、壁紙なら手が届く金額になります。
パネル柄壁紙は一般的なビニールクロスよりはお値段が上がりますが、上手に選べば塗装やタイル仕上げと同等の価格で収まります。
トライしてみる価値は十分にあります。
また、経年変化で汚れてきたり、色柄に少し飽きたら、また違う柄を貼って心機一転、リフォームすることも可能です。
アートを飾るように壁面を大胆にデザインする。
そんな空間デザインを壁紙でしてみませんか?

和室だった場所がリビングに ©️c//space Eriko Hosoi 2023
和室だった場所がリビングに ©️c//space Eriko Hosoi 2023
昼間 照明OFF ©️c//space Eriko Hosoi 2023
昼間 照明OFF ©️c//space Eriko Hosoi 2023
夜 照明ON  ©️c//space Eriko Hosoi 2023
夜 照明ON  ©️c//space Eriko Hosoi 2023

<あかり用和紙を使って光の演出>
もうひとつ、空間を素敵に彩るテクニックをご紹介しましょう。
それは壁面や天井面の照明演出に使用できる“あかり用和紙”です。
このマンションのリノベーションでは押入れだった場所を来客用クロークとワークスペースに変身させました。
そのクロークの扉には美しい縞模様のあかり用和紙を使用。収納内の壁面に調光可能な照明を仕込み、扉全体が美しい光りを放つ間接照明としました。
そしてワークスペースの正面にもアクセントクロスで彩りをプラス。
昼も夜も美しいリビング横にふさわしいスペースになっています。


K邸マンションリノベーション(埼玉県)
space design:c//space Eriko Hosoi
photograph:Eriko Hosoi