コンセプトは「アートを楽しむ。アートと暮らす。」
2024年11月にグランドオープンしたこの住宅展示場では一般的な絵画やオブジェだけではなく、本来は内装材となるべく製作された“壁紙”や襖紙となる“和紙”などを用い、インテリアアートとして装飾を試みたモデルハウスである。
内装材の魅力をこのように活用できる事例としてご紹介したい。
2F、吹き抜けのあるリビングルーム。白い壁面にはALEXANDER LAMONTのストロー素材のアートパネルを飾る。
放射線上に広がる美しい光沢。自然素材を職人の手で一本ずつ丁寧に貼って作られたパネルは、自然光や照明の光によって何十もの微妙な色の変化を見せる。
ÈLITISの立体的なファブリッククロスを大きなアートに見立てて壁面に大胆に配置。
サンゲツの深いボルドーカラーの壁紙を配したミセスコーナー。
飾り棚には刷毛引きの加飾和紙などを用いてパネルを製作。
自然光を受けて静かに煌めくキラ刷りが美しい紗綾形文様の加飾壁紙をアートパネルに。
1Fの店舗スペース。和カフェのインテリアイメージに合わせて襖絵師の島田由子氏がオリジナルで描いた墨絵アートを飾って。
4Fの和室には吊り押入れを設置。
その扉には大きな刷毛引きのデザインで装飾された襖紙を使用。押入れの戸を大きなアートに見立てて。
(作画 襖絵師 島田由子)
4Fのセカンドリビングにはシアーカーテン生地の3m幅の物を使って天蓋風デザインに。
部屋そのものを白い布で柔らかく包み込むアートのように演出。
Interior Design:Eriko Hosoi(c//space)
物件名:パナソニックホームズ埼玉支社 コクーンシティ住宅展示場
本コラムではインテリアの内装材にまつわる様々な情報を発信してまいります。国内の新しい製品情報はもとより、エンドユーザーの消費行動に関する変化や海外トレンドから得られるデザインのヒント、話題の建築などにも着目しご紹介してまいります。