4回目となる今回。東京ミッドタウンを会場とし、同時期開催のデザインタッチとの相乗効果もあり、活気あるイベントとなっていました。会場自体はこれまで同様決して大きくはないのですが、「これから」頑張ってくれるであろう作家達の作品が数多く展示され、興味深いものが幾つかありました。紙で折った折り紙のような表情を見せる木のベンチや和紙を使った作品、レース編みのような表情をもつ花器など、2009-10のトレンドのキーワードをここで幾つか見ることが出来ました。木を使った作品が多く、天然資源の活用という今の時代感を感じるとともに、ここでも温もりのあるデザインが多く発表されていました。会場全体のデザインも秀逸。不織布を多用した空間構成と高い天井を覆う黒いビニール風船が展示作品を引き立てており、「軽量感」という次のトレンドキーワードと重なりました。
本コラムではインテリアの内装材にまつわる様々な情報を発信してまいります。国内の新しい製品情報はもとより、エンドユーザーの消費行動に関する変化や海外トレンドから得られるデザインのヒント、話題の建築などにも着目しご紹介してまいります。